- 妊娠中のたばこは良くないけど、アイコスなら吸っても問題ない?
- 旦那さんや家族がアイコスを吸っている時の副流煙に害はある?
と疑問に思っている妊婦さんも多いかと思います。妊娠中に、自分や家族がアイコスを吸うことによる、赤ちゃんへの影響はあるのかどうか気になりますよね。
妊娠中のアイコスによる影響やリスクには、一体どんなことがあるのでしょうか?
妊娠中にアイコスは吸っていい?副流煙は?
ママが吸うことでの赤ちゃんへの影響
アイコスは、普通のたばこに比べて有害物質を含む量が少なく、有害物質9割減という特徴があります。
有害物質が9割も少ないというと、アイコスなら吸っても大丈夫なのかと思われる方がいるかもしれませんが、アイコスにもニコチンなどの成分が含まれているので無害というわけではありません。
具体的には、たばこの3大有害物質であるニコチン、タール、一酸化炭素のうち、タールと一酸化炭素は普通のたばこより軽減されていますが、ニコチンの量はほとんど変わらないことが分かっています。
また、有害物質が減量されていたとしても、発がん性物質は含まれています。発がん性物質は、少量の場合でも体に悪影響を与える可能性もあります。
つまり、アイコスもたばこと変わりないという認識を持つことが必要です。妊娠中にアイコスを吸うことのリスクとしては、以下のことなどが挙げられます。
- 流産
- 子宮外妊娠
- 胎盤早期剥離
- 早産
- 出生時低体重
上のこと以外にも、お腹の赤ちゃんの発育が阻害されることによって出生後の乳幼児突然死症候群のリスクも高くなります。
妊娠中にアイコスを吸えば、お腹の赤ちゃんに悪い影響を及ぼす可能性が高くなるということです。赤ちゃんのためにも、完全に禁煙するようにしましょう。
副流煙の赤ちゃんへの影響
ママは、妊娠中にたばこやアイコスを吸わないとしても、旦那さんが吸っている場合もありますよね。
アイコスなどの電子たばこは、普通のたばこと比べて害が少なく、煙も出にくいので安全だというイメージを持っている方もいて、妊婦さんの目の前でもアイコスを吸ってしまうことがあります。
しかし、それは大きな間違いです。アイコスは煙がほとんど出ないことから、副流煙は存在しませんが、目に見えない霧が出ています。
その霧の中には、ニコチン、ニトロソアミン、ベンゾピレン、ホルムアルデヒドといった発がん性を有する有害化学物質が含まれているのです。
普通のたばこよりも受動喫煙のリスクを減らすことはできますが、有害であることには変わりありません。少なからず、赤ちゃんに悪影響を与えることは確かです。
家族にアイコスを吸っている人がいたら、まずは、目の前や同じ部屋の中では絶対に吸わないようにしてもらいましょう。
たとえ換気扇の下で吸っても、別室で吸っても、ベランダなど屋外で吸っても受動喫煙は防げません。つまり、家族にも禁煙してもらうのが一番いいでしょう。
また、妊娠中につわりの症状がある場合、アイコス特有のにおいが気持ち悪くなる原因になる場合もあります。
妊娠中にアイコスを辞められない時の対策
妊娠前に、普段から喫煙していた場合、妊娠がわかったとしてもなかなかすぐに辞められない方もいます。
アイコスには普通のたばこと同じようにニコチンが含まれているため、依存性があります。ニコチン依存の状態にあると、自力で辞めるのは難しいとも言われています。
また、喫煙が習慣化していた方や、「アイコスを吸わないとストレスが解消できない、イライラする」と思い込んでしまっている方も急にやめることは難しいです。
しかし、お腹の赤ちゃんの健康な成長のためには、禁煙は必須です。一歩ずつでもいいので、禁煙していけるように頑張りましょう。
なかなかアイコスをやめられないという方は、やめるための対策をぜひ試してみてください。
- やめるには2~3日をピークに禁煙の離脱症状が出ること覚悟する
- 本数を減らすのではなく、期日を決めて一気に禁煙する
- アイコスは目の届く場所に置かない
- 数日間、禁断症状が出ても乗り越える
吸いたくなったらすること
- 水やお茶、ハーブティーなどを飲む
- スルメや細切り昆布などヘルシーなものを噛む
- ノンシュガーのガムや飴を口にする
- 深呼吸してリフレッシュする
- 軽い運動やストレッチを行う
- 歯磨きをする
生活の中でストレスを溜めない工夫を
たばこやアイコスを吸う理由のひとつとして、ストレス発散のために吸っているという方も少なくありません。
妊娠中はホルモンバランスの変化により、ストレスを感じやすくなることがあります。妊娠中で禁煙できずにいるのなら、ストレスを溜めない工夫をすることも重要です。
例えば、家事を家族に頼んでみたり、ウォーキングなどの運動、趣味になるようなことを始めるのもおすすめです。
妊娠中だからこそできることをやるのもいいでしょう。赤ちゃんの存在を感じられる胎教は、禁煙にも効果的かもしれません。
自分のためにも、お腹の赤ちゃんのためにもストレスを溜め込まずに、発散できる環境を作っていきましょう。