胎教とは、赤ちゃんがお腹にいる時から行える、ママやパパとのコミュニケーションです。胎教をすることで、産まれてくる赤ちゃんの頭が良くなったなどと聞いたことはありませんか?
実際のところ、胎教による効果はあるのか気になりますよね。また、胎教を始めるにあたって、いつから始めるのがベストなのかも知っておきたいことです。
今回は、具体的な胎教おすすめ方法も合わせて紹介していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
胎教は効果ない?
赤ちゃんに聞こえていない?
胎教の方法には、絵本を読んだり、音楽を聞かせたり、赤ちゃんに話しかけたりなどたくさんありますが、実際のところ効果があるのかどうか気になりますよね。
お腹の赤ちゃんの目や耳、口などは妊娠10週に満たないうちに形としてはできています。しかし、それぞれの神経ができあがって、脳と結ばれてから音を聴く機能をもつのが妊娠20〜25週頃と言われています。
つまり、耳としての機能をもち、ちゃんと音が聞こえるまでに6ヶ月はかかるので、それまでの赤ちゃんは音として聞くことはできないのです。
また、耳としての機能をもったとしても、全ての音が赤ちゃんに届くわけではないようです。音を直接聴くというよりも、羊水を通じて振動を感じて全身で聴いているような状態です。
となると、胎教は意味がないのではないかと思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。
実際に胎教を行うことで、赤ちゃんに何らかの良い影響があるかどうかは科学的にも証明はされていませんが、ママから話しかけられた時に、赤ちゃんの心拍数が上がるというデータなどはあります。
大事なのはママの気持ち
胎教を行う上で一番大事なことは、ママがリラックスをして穏やかな気持ちになることだと思います。なぜなら、健康的な妊娠生活を送るためにはママがストレスを溜めず、リラックスすることが大切だからです。
ストレスを溜めることで、後期流産や早産の確率が高くなったりするリスクもあります。妊娠中は、いかにストレスを溜めずに心地よく過ごしていけるかが大切なのです。
お腹にいる赤ちゃんに話しかけたり、音楽を聞くことで、心が穏やかな気持ちになってリラックスができますよね。
きっと、お腹にいる赤ちゃんも、ママがリラックスして心地よくしていれば、同じようにリラックスして心地よくしていられるのではないでしょうか。
聞こえているか聞こえていないかは別としても、妊娠中は赤ちゃんと一心同体だからこそ、ママの気持ちを感じ取ることができるのではないかと思います。
つまり、胎教は赤ちゃんの頭が良くなるようにやることではなく、お腹にいるときから行えるママとの絆を深めるコミュニケーションとも言えます。
胎教はいつから始める?
赤ちゃんの耳が、音を聴けるように機能し始めるのは、だいたい妊娠20週以降と言われています。ですが、胎教を始めるのにベストな時期などは特に決まっていません。
ママがやりたくなった時にやればいいのです。たとえ妊娠初期から胎教を行なったとしても、赤ちゃんは皮膚の感覚から何かを感じ取っている可能性だってあります。
胎教のやり方にも決まりやルールは特にないので、ママの好きなようにお腹の赤ちゃんとコミュニケーションを取ってみてくださいね。
胎教おすすめ方法一覧
お腹をさする
お腹をさすることで、赤ちゃんにその振動が伝わるかもしれません。赤ちゃんを撫でてあげるイメージで優しくさするようにするといいですね。
話しかける
最も赤ちゃんの耳に届きやすいのが、ママの声です。声のトーンによってママの感情を感じ取っている可能性もあります。
その日にあった出来事や、赤ちゃんが産まれてからやりたいこと、楽しみなことなどを楽しくおしゃべりすると赤ちゃんも喜ぶかもしれませんね。
絵本の読み聞かせ
お腹に向かって読み聞かせをするというと、あまりピンとこない方もいるかもしれませんが、絵本の読み聞かせをすることでママ自身もリラックスできますよ。
赤ちゃんが産まれてきてからする読み聞かせの練習だと思って、楽しみながら読んでみてください。
音楽を聴く
基本的には、どんな音楽を聞いても構いません。ママがリラックスできたり、好きな音楽を聴くようにしましょう。
よく、「α波(アルファ波)が出る音楽は胎教に良い」と聞きますが、α波とはリラックスした状態で脳に観察される脳波のことです。
α波の出る音楽を聴くことは、ママ自身がリラックスしやすいから良いというわけです。モーツァルトのクラシック音楽などがおすすめです。
ウォーキング
妊娠中に行う軽い運動も、胎教の一貫と言えます。外の空気を吸って景色を見るだけでも、気分転換になってリラックスできますよ。
マタニティビクス
マタニティビクスとは、妊娠中でも行えるようにエアロビクスを妊婦さん用にアレンジしたものです。
音楽に合わせて体を動かすことで、楽しみながらリラックスすることができます。ストレス発散だけでなく、出産に向けた体力づくりもできちゃいますよ。
パパにも参加してもらう
ママだけでなく、パパも一緒に胎教に参加してもらいましょう。やり方としては、お腹に優しく手をあてて声をかけるだけです。
他にも、歌を歌ったり、ママとパパとで沢山会話をして赤ちゃんに聞かせてあげるようにしましょう。
胎教はママのペースで
胎教を行なったから頭が良くなった、胎教を始めるのが早いと赤ちゃんが話し始めるのが早いなど、胎教にまつわる噂が色々とあります。
実際に、胎教を行うことで頭が良くなったり、話し始めるのが早くなったりするといったデータは科学的には証明されていません。
胎教を行うことで最も大事なのは、ママがリラックスしてストレスを溜めないことや発散することだと思います。
胎教をいつから始めるのか、どんなやり方でおこなっていくのかはママ次第です。好きなように、やりやすいペースで胎教をしてみてくださいね。