妊娠30週の妊婦健診で「逆子」と診断されましたが、次の健診の時には頭位に戻っていました。
この記事では、30週で逆子と診断された時の私の体験談や、学んだこと、知っておきたいと思った情報についてまとめました。
また、自力でできる逆子体操やお灸、ツボ押しなどの逆子対策の方法についても紹介します。
すぐに「逆子を治す方法」について知りたい方は、ここからその見出しまでジャンプできます。
30週で逆子になり32週で頭位になった体験談
30週の時の妊婦健診で、赤ちゃんが逆子(骨盤位)であると医師から伝えられました。それまでは、逆子になったことはありませんでした。
医師によると、「この時期に逆子になっても治ることもある」そうで、あまり気にしなくてもいいとのこと。
逆子の向きを頭位にするために、逆子体操を勧める産院もあるようです。
しかし、私が通っていた産院では「逆子体操はあまり効果がないという報告が多い」ということで、その診察ではとりあえず様子見となりました。
32週での妊婦健診の時には、赤ちゃんの向きが逆子から頭位に戻っていました。それ以降の健診から出産までは、逆子になることなく無事に出産となりました。
ただ、逆子の診断をされた後の次の健診までの期間は、毎日不安でいっぱいでした。今、逆子と診断されている妊婦さんも同じ気持ちだと思います。
そこで、逆子になった時に私が知りたかったことや、逆子を治すためにできることなどをまとめましたので、参考にしてください。
30週で逆子になった時に知っておきたい事
私は妊娠30週で、お腹の赤ちゃんが逆子になりました。その時に学んだことや、知りたかった以下の5つのことを紹介します。
- 逆子で帝王切開になる確率と出産方法
- 逆子のリスクと帝王切開になる理由
- 逆子はいつまでに治るといいのか
- 逆子の原因
- 逆子になった時の胎動の変化
では、これらの項目をひとつずつ確認していきましょう。
逆子で帝王切開になる確率と出産方法
出産直前までに、赤ちゃんの向きが逆子(骨盤位)であっても、経膣分娩(自然分娩)で出産することが可能な場合もあります。
ただし、産院により「逆子の場合の出産方法」の方針は様々です。満期まで逆子の場合は母親の意見に関わらず、帝王切開になるところもあります。
現在は、出産時のリスクなどを考慮して、逆子であると診断された場合には帝王切開での出産方法に切り替えている医療機関がほとんどです。
逆子のリスクと帝王切開になる理由
逆子(骨盤位)だと必ず帝王切開になるわけではありませんが、多くの医療機関で帝王切開による分娩が行われています。
なぜ、逆子だと帝王切開になる場合が多いのかを説明すると、逆子の状態で経膣分娩を行うと、非常にたくさんのリスクを伴うことになるからです。
- 産道通過に時間がかかりやすい
- 胎児が酸素不足になる可能性
- 赤ちゃんの骨折や神経損傷などの分娩外傷
- 臍の緒が赤ちゃんより先に出ることによる新生児仮死や死産、低酸素血症
これらのリスクがあることを考慮して、逆子だと帝王切開による分娩に変更する医療機関が多いというわけです。
逆子はいつまでに治れば帝王切開にならない?
予定帝王切開での出産は、通常であれば妊娠37〜38週の間に行われます。帝王切開の予定は、32週以降に逆子である場合にスケジュールを立て始めることが多いです。
しかし、予定帝王切開が行われる日までに、赤ちゃんの向きが頭位になっていれば経膣分娩(自然分娩)に変更することができます。
母体への負担を考慮しても、帝王切開より経膣分娩のほうがリスクが低いので、逆子が治れば経膣分娩を勧められます。
知っておいてほしいことが、妊娠27週未満の逆子の割合は20~30%と言われていて、出産前にはほとんどの赤ちゃんが頭位になるということです。
逆子の原因
逆子(骨盤位)の多くは、特別な原因があるわけではありません。そのため、逆子になることを予測することは困難と言えます。
そこで、ここで紹介する「逆子の原因」は、あくまで原因のひとつとして考えられることです。
- 双子や三つ子の妊娠
- 骨盤が小さくて狭い
- 胎児が大きい
- 胎盤の位置が低い
- 子宮の奇形
- 子宮筋腫
- 羊水量が少ない
- 羊水量が多い
- 疲労やストレス
- 冷え
ちなみに、逆子の発生割合は以下の通りです。
25〜28週(7ヶ月) | 30.2% |
---|---|
29〜32週(8ヶ月) | 22.0% |
33〜36週(9ヶ月) | 13.6% |
37週以降(10ヶ月) | 4.3% |
逆子になった時の胎動の変化
私の場合、逆子になった時と、逆子になる前や治った後では、胎動に変化は感じられませんでした。
しかし、逆子になった経験のある妊婦さんの中には、逆子になってから胎動を感じる位置が変化したという人もいます。
頭位(正常位)の時と、逆子(骨盤位)の時の胎動を感じる位置を画像で確認してみましょう。
逆子の場合は赤ちゃんのしゃっくりを、へその上らへんで感じることがあったり、逆子が治る瞬間に痛みを感じる場合もあると言います。
必ずしも逆子だから胎動を感じる位置が変わるわけではありません。逆子になってから胎動が減ったという妊婦さんもいるため、逆子になると胎動が変わると一概には言い切れません。
つまり、妊婦さん自身で、胎動の位置から逆子かどうか判断するのは難しいでしょう。
逆子を自力で治す方法や注意すること
逆子を治すためにできることはいくつかありますが、妊娠28週頃までの逆子なら何もしなくても赤ちゃんが頭位になることも多いとされています。
妊娠32週以降になると、医療機関によっては「逆子を治すための対策」をすることを勧められることがありますが、勧められない場合もあるのです。
逆子を治すための対策については、医療機関によって考え方が様々なので、担当の医師の指示に従うようにしましょう。
私が通っていた産院では、逆子体操などを勧められませんでした。逆子体操を勧めない理由としては以下のような理由があります。
- 効果がないという報告が多い
- 子宮が収縮し切迫早産になる可能性がある
逆子対策をする際は、必ず医師による指示の元で行うように注意してください。
では、実際に逆子対策としてできることにはどんなものがあるのか紹介していきます。
逆子体操
逆子対策として医療機関から勧められることが最も多いのが、この逆子体操ではないでしょうか。
ただし、切迫早産の可能性がある場合は、逆子でも逆子体操に取り組むことはできません。
逆子体操には、胸膝位(きょうしつい)や仰臥位(ぎょうがい)、シムスの体位、側臥位(そくがい)、逆立ちくの字の体位などいくつかのやり方があります。
今回は、四つん這いで行う胸膝位のやり方を紹介していきます。
- お腹を締め付けるものは全て外します。
- 四つん這いになり、両膝を肩幅に広げます。
- 膝を90度に曲げ、腰を高くします。
- お尻を天井に向けるイメージで、猫が伸びをしているポーズをとります。この時におでこまたは顔は床につけましょう。
- この状態を10〜15分キープしてください。
- 終わったら、医師から言われた側を下にして、そのまま30分以上横になります。
わかりにくい場合はこちらの動画を参考におこなってみてください。
お灸
逆子の原因ははっきりとわかっていませんが、考えられる原因のひとつに「冷え」があります。冷えを解消するためにも、お灸が逆子に有効だと言われているようです。
産院や鍼灸院で行えるだけでなく、専用のセットを使えば自宅でセルフで行うこともできます。
- シールタイプのお灸に火をつけて、決められた位置に貼ります。
- ヒリヒリと痛みを感じてから5秒後くらい経ったら剥がします。
- お灸後は、医師から指示された側を下にして、10〜20分くらい横になり休みます。
- この一連の流れを、毎日昼間と夜寝る直前の1日2回行います。
\煙の出ないお灸がおすすめ/
お灸の場所や位置は、必ず専門の医師や鍼灸師に確認してから行いましょう。
ツボ押し
ツボ押しが逆子に効くという説もあります。逆子に有効と言われるツボは、三陰交(さんいんこう)です。
三陰交は、婦人科系の不調全般に効果的なツボとも言われています。
- 三陰交は、足の内くるぶしの骨から指4本分上で、すねの骨のキワに位置しています。
- ここに親指を当て、残りの指で足をつかむようにしましょう。
- 5秒かけてゆっくりと息を吐きながら静かに押します。
- 息を吸いながらゆっくりと離していきます。
- これを左右3回ずつ行いましょう。
30週で逆子になった時の対処法まとめ
30週で逆子になっても、何もしなくても自然に、出産までに頭位になる可能性は十分あります。
実際に私は、30週で逆子と診断されましたが、32週には元に戻りました。
逆子を治すための対策については、必ず担当の医師の指示に従って行うようにしてください。逆子を治すために自力でできることは、以下の3つの方法です。
- 逆子体操
- お灸
- ツボ押し
医師から勧められた場合は、積極的に行いましょう。