初めての沐浴で、何から始めればいいのか、手順や洗い方、沐浴する時間帯やタイミングなど分からないことだらけで戸惑いますよね。
そこで、私が産後に知りたかった、沐浴についてのあれこれを詳しくまとめました!前もって沐浴のポイントを確認しておくと、慌てず落ち着いて沐浴にのぞめますよ!
沐浴前の事前準備
必要なものを確認
まずは沐浴に使うものなどを確認して、出しておきます。沐浴中に「あれ?ない!」となるとアタフタして大変なことになりかねないので、しっかり準備しておきましょう。
沐浴に必要なもの一覧は、こちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
適切な温度でお湯を張る
沐浴に適している温度は、38〜40度です。温度計を使って測るか、ない場合はお湯を手で触ってみて、ぬるいくらいの温度で沐浴を開始しましょう。
手のひらでお湯に触ってみても、ぬるいかどうか分かりにくい場合は、肘で確認するのがおすすめです。
沐浴後に使う物の準備も忘れずに
沐浴が終わって、赤ちゃんをお風呂から出す時に、前もってバスタオルを広げておけば、バスタオルの上に置いてサッと拭けます。
また、ベビー綿棒や保湿クリーム、新しいおむつや着替えなども手の届く場所に準備しておくと、スムーズに行えます。
新生児の沐浴手順
事前準備が整ったら、早速赤ちゃんをお風呂に入れましょう。お風呂に入ってからの大まかな手順は以下のとおりです。ひとつずつ詳しく説明もしていきます。
- 足からゆっくりお湯に入れる
- 顔を洗う
- 頭を洗う
- 体を洗う
- おしりや性器を洗う
- 上がり湯をかける
- お風呂から出て拭く
- ボディケア後服を着せる
- 水分補給
1.足からゆっくりお湯に入れる
急にお湯をドバっとかけたり背中から入れると、びっくりしたり嫌がる子もいるので、まずは足先からゆっくりお湯につけてあげましょう。
この時の赤ちゃんの支え方は、親指と他の指で赤ちゃんの耳の下あたりを抑えながら、手のひらに乗せるようなイメージで、支えてあげてください。
2.顔を洗う
お湯に濡らしたガーゼを絞って、赤ちゃんの目元からだんだん外側に向かって、優しく拭いていきます。目やにも、湿らせて取りやすくなったら拭き取ってあげましょう。
3.頭を洗う
耳の中にお湯が入り込まないように、支えている方の親指と人差し指を使って耳を塞ぎます。洗い残しがないように、しっかり泡立てて優しく洗ってあげます。
洗い終わったら、お湯が目に入らないように注意しながらお湯をかけていきます。もしくは、湿らせたガーゼで優しく拭き取ってあげましょう。
4.体を洗う
特に汚れが溜まりやすい首、脇の部分に洗い残しがないように気をつけながら、頭から足に向かって、全身をボディソープを使って優しく洗っていきます。
前が終わったら、うつ伏せにして背中の方まで洗います。この時の支え方は、赤ちゃんの腕の付け根部分を掴んで、手首の上に赤ちゃんのあごを乗せるようにします。
5.おしりや性器を洗う
石けんを泡立てて、お股、足の付け根、おしりの順に洗います。細菌感染を防ぐため、前から後ろに洗うようにしてください。お股の大陰唇の内側は粘膜なので、ゴシゴシせずに優しく洗って、最後に石けんが残らないようにしっかりお湯で流します。
石けんを泡立てて、性器の周り、おちんちん、睾丸、肛門の順で洗います。陰嚢の裏側やしわの間など、洗い忘れがないように注意しましょう。包皮を剥くか剥かないかは家庭判断ですが、清潔を保つためにも剥いて汚れをお湯で流してあげるのがいいでしょう。
6.上がり湯をかける
全身洗い終わったら、お腹の上にガーゼを乗せて、その上からお湯をかけて少し温まらせてあげます。温まったらシャワーか、洗面器の中に溜めたきれいなお湯を上がり湯としてかけてあげましょう。
7.お風呂から出て拭く
前もって準備しておいたバスタオルの上に赤ちゃんを寝かせて、バスタオルで体を包みこんでから、優しく押さえるように水分をふき取ってください。
8.ボディケア後服を着せる
おへそのお手入れや耳掃除、保湿クリームを塗り終えたら、新しいおむつを履かせて、体が冷めないうちに服を着せてあげましょう。
9.水分補給
赤ちゃんは大人よりも脱水しやすいので、お風呂あがりには水分を取らせてあげましょう。ママの親にあたる世代までは、お風呂の後は白湯を飲ませるのが基本でした。
しかし、今は母乳やミルクで十分に水分補給ができるので飲ませなくていいという考えが広まっています。水分補給として白湯を飲ませるなら、生後2ヶ月頃からが適切と言われています。
沐浴の時間帯とタイミングと回数
赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも、沐浴の時間は毎日同じにするといいでしょう。入れる時間帯としては、夜遅すぎなければ大丈夫で、午前中や日中の方がママの都合が良ければ、それでも構いません。
授乳後すぐに沐浴すると、吐き戻してしまう可能性があります。また、空腹の状態だとぐずりやすいので、授乳から1時間後くらいのタイミングで入れてあげるのがおすすめです。
1回の沐浴につき、だいたい10〜15分くらいで終わらせるのがベストです。ママが疲れないためにも、手早く済ませるようにしましょう。
産院では、沐浴は1日1回と指導されることが多いですが、赤ちゃんの汗のかき具合や季節によっては、1日2〜3回と回数を増やしてもいいでしょう。
沐浴はいつまで続ける?
沐浴をする理由
まず、産まれたばかりの赤ちゃんに、沐浴が必要な理由を理解しましょう。新生児の間は、まだへその緒がついた状態で乾ききっておらず、おへそから細菌が入り込む可能性があります。
また、生後しばらくの間は抵抗力も低いので、大人と同じ湯船に入って細菌に感染しないためにも、沐浴が必要なのです。
沐浴はいつまで続ける?
生後1ヶ月検診の際に、おへその乾き具合を確認されます。その時に、ママの産後の様子もチェックされて問題なければ、赤ちゃんと一緒に湯船に浸かれるようになります。
ただ、ベビーバスを使った沐浴に慣れると、その方が楽だと思うこともあります。長い人だと、8ヶ月間ベビーバスでの沐浴をしていた方もいます。
ベビーバスの体重制限などに気をつけながら、ママのやりやすい方法で赤ちゃんをお風呂に入れてあげましょう。
沐浴の注意点まとめ
- 事前準備をしておく
- お湯には足から入れてあげる
- 洗う順番は、頭から下に向けて
- 時間をかけ過ぎない
- 毎日決まった時間に行う
初めての沐浴で戸惑うことも沢山あると思いますが、しっかりと事前準備を行い、ひとつずつ手順に沿って落ち着いてこなしていきましょう。
沐浴は産まれたばかりの赤ちゃんとママとの、大切なスキンシップです。赤ちゃんもママもリラックスして沐浴を楽しめるといいですよね。