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授乳が「気持ち悪い」「したくない」不快になるのはホルモンが原因?対処法も

授乳する行為や、授乳中になんだか不快な気分になるというママは、実は少なくありません。

授乳したくないなんて、子供を心から愛せてないから?貧血や育児疲れが原因?
授乳に対して不快に思うのは、ホルモンが関係していて仕方のない現象です。

授乳するとなると、なぜか「気持ち悪く感じる」「ネガティブな気分になり落ち込む」などには原因があったのです。

この記事では、授乳に不快感を感じる原因についてと、その対処法も合わせて紹介していきますので、母乳育児をしていて謎の嫌悪感や不快感に悩んでいるママは、ぜひ参考にしてみてください。




授乳が「気持ち悪い」「したくない」と感じる原因

授乳中や授乳前になると、不快感を感じるというママは少なくありません。実際にどのような不快感を感じるのか、体験談を集めてみました。

授乳中に不安感や吐き気が酷くて、子どもを放り出したくなる衝動に駆られていました。
嫌悪感というか背中等に虫ずが走る様な嫌な感覚が、授乳中は常にありました。
授乳をしようとするだけで気分が落ち込みますが、授乳が終わると不快感は消えていきます。
おっぱいを吸われることが、気持ち悪くて堪え難くてイライラしてしまい、息子を引き離してしまうこともありました。
ゾワゾワするような気持ち悪い感覚やネガティブになることがありました。

実は、このような授乳に対する不快感には原因があるのです。その原因について、詳しく確認していきましょう。

 

不快性射乳反射(D-MER)とは

赤ちゃんに授乳する時に「気持ち悪い」や「したくない」と不快感を覚える原因は、不快性射乳反射(D-MER・ディーマー)かもしれません。

授乳する際には、オキシトシンというホルモンが乳腺に働きかけ母乳が出ます。オキシトシンは「しあわせホルモン」とも言われ、このホルモンによって、ママがおっぱいを吸う赤ちゃんを可愛いと感じたり幸福を感じるとされています。

このことを「射乳反射」と言いますが、一部のママは、射乳反射を不快に感じることがあるのです。

また、不快性射乳反射(D-MER・ディーマー)は、プロラクチンが上昇し、脳内のドーパミン値が下がることで起こるとも言われています。

授乳する際に、プロラクチンという母乳を作るホルモンでの血中濃度が上がることで、ドーパミンという快感を伝達する神経の値が下がって、不快な感情を抱くというわけです。

不快性射乳反射の症状例

焦り
不快感
イライラ
吐き気
睡魔
喉の乾き

不快性射乳反射(D-MER・ディーマー)の特徴は、病気やうつとは違って生理的な現象であり、ママの意志と関係なく起こることです。

また、誰にでも起こる可能性があることで、産後うつや気分障害などとも全く別のものとされています。

 

タンデム授乳で上の子だけに不快感を抱く場合の原因

タンデム授乳とは、2人の子に同時に授乳する方法のことを言いますが、同じように授乳していても上の子だけに不快感を抱いたり、無性にイライラしてしまう場合もあります。

これは、赤ちゃん(産まれたばかりの下の子)を守ろうとする本能やホルモンが原因であると言われています。

タンデム授乳で、上の子に授乳している時だけ気持ち悪さを感じるというママは少なくありません。

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授乳が気持ち悪いと感じた時の対処法と対策

授乳が気持ち悪いと感じてしまう原因である不快性射乳反射(D-MER)ですが、対処法や対策をするだけで、不快感を和らげることができます。

 

自分の体質だと受け止める

今まで、授乳する際に感じる違和感や不快感が一体何なのかよくわかっていなかった方も多いかと思います。

不快感を感じる原因は、不快性射乳反射(D-MER)というホルモンによって起こるものであり、病気やうつとは違って生理的現象なため、そう感じてしまうのは仕方のないことです。

これを理解することで、授乳前や授乳中の得体の知れない気持ち悪さと、上手く付き合っていくことができたママもたくさんいます。

ママが母乳育児や赤ちゃんに対して嫌悪感を抱いているということではないということを理解することが大切です。

 

授乳中に好きなテレビ番組などを観る

授乳中にテレビやスマホを見ることはあまり良くないとされていますが、イライラが治まらない場合などは、テレビやスマホで気を紛らわせるのもひとつの対処法です。

そんな時には、気分が上がるような楽しめるものを見るようにしてみましょう。

 

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飲食しながら授乳する

何か食べたり飲んだりすることで、不快感やイライラなどの気が紛れることもあります。

好きなものを食べたり温かい飲み物を飲んだり、アロマを使うなどして気持ちをリラックスさせるのもおすすめの対処法です。

また、水分が不足したり空腹になると、頭痛や吐き気などの症状を引き起こしたり、授乳に対して更に不安感を感じてしまうこともあるため、普段からしっかり食事や水分補給をすることも大切です。

授乳中も安心して飲めて、リラックスしながら産後ダイエットもできる健康ハーブティー「ととまえ茶」もおすすめです。

 

体調が良くない時は授乳時間を短めに

あまり体調が良くない時は、授乳時間を少し短めにしてみましょう。

体調が悪い時は、いつもより授乳に対して気持ち悪さを感じてしまうという声も多かったため、無理して授乳時間を長くとらず、その分回数を増やすなど工夫してみてください。

 

ミルクを活用する

どうしてもイライラしてしまうというママは、思い切ってミルクを活用するのもひとつの選択肢です。

母乳育児を推奨する産院は多いですが、現在はミルクの品質も向上していて、母乳に近い栄養を摂ることができるとされています。

授乳することがママのストレスになり、授乳以外の子育てにも影響がでるなら、ミルクで育てることを検討してみてもいいと思います。

完全母乳育児中でも、ミルクを常備しておくといざという時にも便利ですよ。キューブタイプなら持ち運びも楽なのでおすすめです。

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誰かに相談する

不快性射乳反射(D-MER・ディーマー)が原因であると知らなかったママの多くは、授乳することを不快に思ってしまうのは私だけなんじゃないか、おかしいのではないかと思っていたようです。

人に話さなければ気付けないことは、子育てに関してもたくさんありますよね。人に相談することで気持ちが軽くなったり、不快感が軽減できることもあります。

もし、身近な人に話しづらければ、母乳外来母乳相談室などに相談してみるのもいいでしょう。

不快性射乳反射(D-MER・ディーマー)で悩んでいる人は少なくないため、1人で抱え込まずに、悩みを打ち明けてみてください。

 

授乳が気持ち悪いと感じるのは決して悪いことではない

授乳が気持ち悪いと不快になる原因

授乳することを「気持ち悪い」「したくない」と不快に感じることは、決して悪いことではありません。

不快性射乳反射(D-MER・ディーマー)が原因で、ママの意志とは関係なく起こる生理的現象なため、そう思ってしまうから「子供を心から愛せていない」というわけではないのです。

また、タンデム授乳をしていて上の子の授乳中だけ不快感を覚える場合にも、ホルモンが関係していると言われています。

これらの対処法や対策としては、

  • 自分の体質だと受け止める
  • 授乳中に好きなテレビ番組などを観る
  • 飲食しながら授乳する
  • ミルクを活用する
  • 体調が良くない時は授乳時間を短めに
  • 誰かに相談する

などが挙げられます。どうしてもイライラが止まらず、ストレスが溜まってしまうようなら思い切って母乳を止めるのもひとつの選択肢です。

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