妊婦さんには適度な運動が必要とされていますが、スノボーやスキーはやってもいいのでしょうか?妊娠初期なら大丈夫って本当?
今回は、妊婦さんがスノボーやスキーをやることによる影響や危険性などについて解説していきます。
また、やってはいけない動きの具体例や、誘われた場合にはどうするべきかも合わせて紹介していくので、参考にしてみてください。
妊婦はスノボーやスキーはNG?
妊娠さんはNG
結論から言うと妊婦さんは、スノボーやスキーをやらないようにしましょう。お腹が大きくなってからはもちろん、妊娠初期でお腹が大きくなっていない時期も含めてやめておきましょう。
スノボーやスキーには怪我のリスクが付きものです。また、様々やトラブルに巻き込まれる危険性もあります。
もちろんどのスポーツにもリスクはありますが、スノボーやスキーには妊娠さんにとって良くない理由が他にもいくつかあるのです。
やってしまったら?
妊娠したことに気付かず、妊娠超初期などにスノボーやスキーなどのウィンタースポーツをおこなってしまい、異常があったり、心配や不安であればその旨を医師に相談するようにしましょう。
妊婦がスノボーやスキーをやると危険な理由
冷え
妊婦さんにとって体の冷えは大敵です。妊婦さんは、ホルモンバランスの変化によりうまく体温調節が出来なくなったり、姿勢などによって血行が悪くなることで、体が冷えやすくなります。
スノボーやスキーなどのウィンタースポーツは、基本的には寒い場所で行うものなので、しっかり寒さ対策をしない限り、寒さは避けられません。
妊婦さんが体を冷やすことによって、つわりの悪化や便秘、むくみ、お腹の張りを招く原因となります。更に、母体だけでなく、赤ちゃんにも悪影響を与える可能性もあるのです。
また、人間の体は暖かい場所から急に寒い場所へ行くと、血管が凝縮し、血圧が上昇しますが、妊婦さんは血流量が通常よりも多くなるので、より心臓が拍動しやすく血圧が上昇しやすいと言えます。
急な温度変化によって、血圧が急激に上昇してしまうと、動悸や息切れ、めまいなどの症状が現れることもあります。
転倒
雪山は、普段歩いている地上と違って、足場が不安定になるため転びやすくなります。また、スノーボードやスキー板をつけたら両足が固定された状態になるため、転倒時の受け身がわからない初心者は特に危険です。
雪はふわふわしていて柔らかいと思われがちですが、気候の変化や踏み固められることにより固くなっていることもあります。
妊婦さんが転倒すると、怪我をしてしまうこともありますし、最悪の場合だと衝撃により破水や出血、流産や死産してしまう可能性もあるのです。
衝突
妊婦さん本人がどんなに気をつけていたとしても、急に向かってきた相手を避けられずに衝突してしまうことも考えられます。
また、スノボーやスキー初心者だとコントロールがうまくできなかったり、止まりたいときに止まれないこともあり、自ら他人と衝突しに行ってしまう可能性もあります。
スノボーやスキー板のエッジ(端)は意外と鋭いので、当たってしまうと大怪我に繋がり兼ねないのです。
遭難
ウィンタースポーツになると毎年ニュースで目にする、雪山での遭難事故。実は、コース外に出なければ遭難しないとは限らないのです。
雪山では、辺り一面が真っ白となり、視界がほとんど無くなってしまうホワイトアウトという現象に出会うことがあります。
ホワイトアウトの状態だと、自分がどこを滑っているのか分からなくなり、知らぬ間に滑走禁止エリアへ進入してしまって遭難してしまう危険性もあります。
滑走禁止エリアに入ると、整備されていないため雪崩に巻き込まれる可能性も否定できません。遭難する確率はかなり低いとしても、妊婦さんが極寒の中で長時間過ごすのは大変危険です。
妊婦はそもそも激しい運動がNG
そもそも、妊婦さんが激しい運動をすること自体が危険です。それは、妊娠初期であっても安定期であっても変わらないことです。
スノボーやスキーは滑り方などにもよりますが、場合によっては激しい運動に分類されることもあるでしょう。
また、スノボーやスキーではお腹をひねる動きやお腹を圧迫するような体勢をとることもあり、妊娠経過に異常をもたらす可能性も否定できません。
妊娠中は適度な運動をすることがいいとされていますが、スノボーやスキーは妊娠中の運動には適さないのです。
【控えるべき動きや運動】
- 腰をひねるもの
- お腹を圧迫するもの
- バランスを崩しやすいもの
- 過度に心拍数が上がるもの
- 転倒や接触の可能性があるもの
- かがんだり跳ねたりするもの
妊婦がスノボーやスキーに誘われたら?
基本的には、断るようにしましょう。しかし、家族旅行や旦那さんがスノボーやスキー好きな場合に、やむを得ず付いていかなければいけないこともあるかもしれません。
もしそうなったら、妊婦さんはゲレンデには出向かず、暖かい部屋からスノボーやスキーをしている家族や旦那さんを見守りつつゆっくり過ごしましょう。
寒い場所へ行くときは、しっかり防寒対策をして体を冷やさないように気を付けてくださいね。