日本には、妊娠5ヶ月の頃の戌の日に安産祈願を行うというしきたりがありますが、いつ誰と何をするのでしょうか。
そこで、戌の日に行う安産祈願についての気になることをまとめました。いつ誰と何をするか以外にも、必要な持ち物や服装、当日の流れ、安産祈願で有名な神社などについても紹介していきます。
戌の日安産祈願はいつ誰と何する?
いつ
一般的に、戌の日の安産祈願は、妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に行います。戌とは十二支の戌のことなので、戌の日は12日に1度やってきます。
なぜ戌の日に安産祈願をするのかというと、犬は多胎でも安産であるからと言われています。
戌の日の安産祈願は、仏滅に行なっても問題ありませんが、もし気になる場合は妊婦4ヶ月目や妊婦6ヶ月目にずらして安産祈願を行なっても大丈夫です。
【2019戌の日】
8月:5日(大安)、17日(大安)、29日(大安)
9月:10日(先勝)、22日(先勝)
10月:4日(友引)、16日(友引)、28日(仏滅)
11月:9日(仏滅)、21日(仏滅)
12月:3日(大安)、15日(大安)、27日(先勝)
【2020戌の日】
1月:8日(先勝)、20日(先勝)
2月:1日(友引)、13日(友引)、25日(先負)
3月:8日(先負)、20日(先負)
4月:1日(大安)、13日(大安)、25日(赤口)
5月:7日(赤口)、19日(赤口)、31日(赤口)
6月:12日(赤口)、24日(友引)
7月:6日(友引)、18日(友引)、30日(先負)
8月:11日(先負)、23日(大安)
9月:4日(大安)、16日(大安)、28日(先勝)
10月:10日(先勝)、22日(友引)
11月:3日(友引)、15日(仏滅)、27日(仏滅)
12月:9日(仏滅)、21日(大安)
誰と
戌の日の安産祈願には、誰と行っても構いません。誰かと一緒に行かなければならない決まりもないので、もちろん妊婦さん一人で安産祈願へ行ってもいいのです。
ただ、妊娠中は体調が変化しやすいため、自宅から離れた場所へ安産祈願しに行く場合は、誰かと一緒に行ったほうがいいでしょう。誰と一緒に行くかの例としては、
- 旦那さんと
- 旦那さんと上の子たちと
- 両親や義両親と
- 両家勢揃いで
- 友人と
- 祖父母と
ご祈祷をする場合も、メインは妊婦さんなので、付き添い人は誰でもいいのです。もし妊娠さんが体調が悪かったり、急な用事で安産祈願へ行けなくなった場合は、お参りだけ誰かに代わりに頼むのもOKです。
何する?
戌の日の安産祈願では、神社へ出向いて初穂料を納め、お祓いと祈祷をしてもらう妊婦さんが多いですが、お賽銭をしてお参りだけするのでも構いません。
水天宮(東京都)で行う戌の日安産祈願を参考に、当日の流れを確認してみましょう。
- 受付にある申込用紙に名前、住所、安産祈祷の有無、腹帯や小布一式などの購入の有無を記入。
- 申込用紙を受付にて提出し、初穂料を納め授与品を受け取る。
- 待合室にて自分のご祈祷の順番がくるのを待つ。
- 呼ばれたら本殿に入り、安産祈願のご祈祷を受ける。
- ご祈祷が終わり本殿から出たら各自解散となります。
戌の日安産祈願の持ち物
・初穂料(はつほりょう)
・腹帯
・母子手帳
・飲み物
初穂料
神社で安産祈願のご祈祷を受けるためには、初穂料を準備しておかなければなりません。初穂料に包む金額は神社によって異なります。
安産祈願の初穂料の金額やのし袋の書き方、お金の入れ方、マナーなどについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
腹帯
本来、戌の日は腹帯を巻く日であって、必ずご祈祷を受けなければならない日ではないので、戌の日に安産祈願をする場合は、腹帯(さらし)を持参するといいでしょう。
ただし、神社によっては持参した腹帯はご祈祷できない場合や、安産祈願してもらう神社にて腹帯を授かる場合もあるので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。
腹帯は必ず必要というわけではありませんし、ご祈祷を受ける際に着用していても大丈夫ですよ。
母子手帳
母子手帳には、妊娠中の健康状態が記載されています。出先で何かあった時や、初めての産院で診察してもらうことになっても、母子手帳さえあれば妊娠経過をスムーズに把握してもらえます。
妊娠中は何が起こるかわかりません。外出する際には、母子手帳を必ず持ち歩くようにしましょう。
飲み物
戌の日に安産祈願へ行くと神社によっては、混雑している場合があります。例として、有名な水天宮では、戌の日には受付に長蛇の列ができますし、待合室に入ってからも長い時間待たされることもあります。
特に夏や暑い日には、水分不足になりがちです。妊婦さんは、急な体調変化なども起こりやすいため、必ず飲み物は持っていくようにしましょう。
戌の日安産祈願の服装
戌の日の安産祈願の服装には、何を着なければならないという決まりなどは特にありません。ただ、派手すぎたり、露出度が高すぎたり、ラフすぎる服装は避けるべきでしょう。
おすすめは、膝下丈でゆったりしたワンピースに、ぺたんこパンプスを合わせたスタイルです。妊婦さんにとって負担のない服を選びましょう。
安産祈願に着ていく服の春夏秋冬ごとの参考コーデや服装マナーについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、迷った際にはぜひ参考にしてみてください。
戌の日安産祈願で有名な神社は?
水天宮(東京都)
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水天宮は、東京都日本橋にあり、安産や子授け、七五三、初宮などのご利益で知られている有名な神社のひとつです。
2016年に大規模な改装工事か行われ、外観も内装もとても綺麗です。戌の日に限っては、混雑が予想されるため、昇殿できるのは妊婦さん1人だけになります。
雨引山楽法寺(茨城県)
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雨引山楽法寺は、安産祈願で有名で雨引観音とも呼ばれています。古くに、聖武天皇や光明皇后も頼りにしていたと言われる、歴史のあるお寺です。
自然豊かな場所にあり、春には桜が咲き乱れ、6月にはあじさい祭りも行われています。境内には、クジャクが放たれているので、それを見るのも楽しみのひとつになります。
山中諏訪神社(山梨県)
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諏訪神社は、古くから安産や子授けにご利益があると、地元の人からも親しまれてきたお寺です。毎年9月には安産を祈願する山中明神安産祭りが行われています。
道路を挟んだ向こう側には浅間神社があり、諏訪神社とは橋で繋がっているため行き来することができます。