妊婦さんがセロリを食べると流産するという噂があるようです。実は、セロリに含まれているある成分がこの噂の原因なようです。
そこで、妊婦さんがセロリを食べることと流産の関係性やその真実、妊娠中の1日の摂取量などについて解説していきます。
また、セロリの栄養素や、セロリを食べることで期待できる妊婦さんにとって嬉しい効果なども合わせて紹介しますので、ぜひ参考して妊娠中の食事を安心して楽しんでください。
この記事でわかる事
- セロリと流産について
- 妊婦さんも嬉しいセロリの栄養素とその効果
- 妊婦さんがセロリを食べる時の注意点
- つわり中にもおすすめなセロリのレシピ
妊婦はセロリを食べられる?
妊娠中に食べると流産する?
結論から言うと、妊婦さんもセロリを食べることができます。
しかし、妊娠中にセロリを食べると流産するという噂を聞いたことがある方もいるかと思います。
実はセロリに含まれる「アピオール」は、かつて妊娠中絶や月経不順治療の目的で使用され、子宮収縮を促し流産を誘発する作用があるのです。
ただ、セロリを常識的な範囲で食べる分には何の問題もなく、WHOや厚生労働省による妊娠中のセロリの摂取に対する注意喚起などはされていません。
つまり「妊婦がセロリを食べると流産する」というのは、医学的根拠はなく、あくまで噂ということです。
セロリには、妊娠中に嬉しい栄養素が含まれていて、セロリを食べることにより期待できる効果などもあるので、確認していきましょう。
セロリの栄養素
妊娠中に注目したいセロリ(100gあたり)の栄養素
- ビタミンC 7mg
- カリウム 410g
- βカロテン 44μg
- 食物繊維 5g
- 鉄 0.2mg
- 葉酸 29μg
- カルシウム 39mg
- ビタミンE 0.2mg
このようにセロリには豊富な栄養素が含まれているのです。ちなみに、セロリのエネルギーは15kcalと、低カロリーなのも妊婦さんには嬉しいですよね。
では、これらの栄養素が含まれていることにより、どんな効果をもたらしてくれるのかも確認していきましょう。
セロリの効果
必ずしも効果が現れるわけではありませんが、セロリに含まれている栄養素によって期待できる効果は以下です。
- 高血圧予防
- むくみ予防
- 便秘解消
- 冷え性改善
- 貧血予防
- 肌荒れ改善
- ストレス緩和
- 鎮痛効果
セロリには、アビオイルとピラジンという香りオイルが2種類含まれていて、アビオイルは食欲増進、ピラジンは血行促進に効果があると言われています。
セロリには妊娠中に魅力的な効果に期待することができますが、食べ過ぎや偏った食べ方はおすすめできません。
妊婦はセロリの食べ過ぎに注意!食べていい量は?
妊婦さんは、セロリの食べ過ぎや偏った食べ方は避けるようにしましょう。
セロリの1日の摂取量に定められた決まりなどはありませんが、販売先によっては「生食の場合、1日の摂取量が50〜100gを超えないように」と記載しているところもあります。
100gというと、大きめのセロリ1本の2分の1程度です。
セロリに含まれるアピオールという成分に子宮収縮の作用があるために、妊婦さんがセロリを食べ過ぎることは良くないと言われています。
アピオールは、普段食べているセロリの茎や葉の部分よりも、セロリの種(セロリシード)に多く含まれているものなので、常識的な範囲で食べる分には全く問題ないのです。
つわり中の妊婦にもおすすめなセロリのレシピ
セロリに含まれる栄養素は熱に強いので、加熱したからといって栄養が失われることはなく、生で食べる以外に炒めたり揚げたりする調理方法でも楽しめます。
もし、つわり中でセロリの香りや味が気になるなら、ベーコンと一緒に炒めたり、カレーやポテトサラダに入れるとニオイや味をあまり気にしなくて済みます。
みなさん
カレーにはセロリ
カレーにはセロリですおすすめします— ursman (@dosei_hotate) February 3, 2017
香り成分は油に弱いと言われているため、キンピラにしたり春巻きに入れるのもおすすめです。
セロリとベーコン炒め
セロリ入りカレー
セロリポテトサラダ
キンピラセロリ
セロリ入り春巻き
妊婦はセロリを積極的に食べましょう
妊婦さんがセロリを食べることについて、「流産する」といった噂がありますが医学的根拠はなく、そういった事例も過去には見つかりませんでした。
ただし、セロリに含まれている「アピオール」という成分には子宮収縮の作用があるため、セロリと流産に直接的関係はないとしても、妊娠中は念の為に食べ過ぎを控えるようにしましょう。
しかし、セロリには妊婦さんにとって嬉しい栄養素がたくさん含まれているので、毎日の食事に積極的に取り入れるのはおすすめです。
セロリは香りや味が独特であるため、つわり中はそれが気になってしまうこともあるかもしれません。そんな時は、カレーにさりげなく入れたりベーコンと炒めたり、キンピラにしてみたりと工夫してみてくださいね。